観光庁は、国内の主要旅行業者43社・グループの2023年7月の旅行取扱状況(速報)を発表した。総取扱額は2019年同月比29.4%減の2892億2014万円。前月は同29%減、前々月は同32.2%減で、ほぼ横ばいが続いている。
大半を占める国内旅行は同17%減の1880億1833万円で、6月の11.6%減よりも悪化。海外旅行は同48.1%減の857億2117万円、日本の旅行会社によるインバウンドは同14.4%減の154億8063万円だった。
国内・海外ともにパッケージツアー離れ
旅行商品ブランド(募集型企画旅行)の合計は、取扱額が同41.4%減の706億3698万円、取扱人数が同31.3%減の176万2371人と、価格の下落、海外を中心としたパッケージツアー離れが進んでいることが鮮明。国内旅行は取扱額が同24.5%減の641億8601万円、取扱人数が同27.2%減の173万5679人、海外旅行は取扱額が同82.1%減の63億337万円、取扱人数が同85.5%減の1万9618人だった。
また、主要各社・グループの7月の総取扱額を2019年同月比でみると、トップ5はJTB6社が同19.6%減の1124億2859万円、日本旅行4社が同17.4%減の293億9887万円、エイチ・アイ・エス(HIS)6社が同33.7%減の260億3173万円、KNT-CTホールディングス4社が同43.7%減の218億3091万円、阪急交通社2社が同37.8%減の188億3212万円の順。KNT-CTホールディングスの落ち込みが目立っている。