観光庁は、国内の主要旅行業者43社・グループの2023年5月旅行取扱状況(速報)を発表した。総取扱額は2019年同月比32.2%減の2857億2748万円。前月の44.1%減からは改善した。
国内旅行は同18.1%減の2009億7520万円と、前月から2019年比減が続いた。海外旅行は同57.3%減の658億9153万円となり、前月の67.5%減から改善。日本の旅行会社によるインバウンドも同12.7%減の188億6075億円と前月から横ばい状態が続いた。
パッケージツアー(募集型企画旅行)も総じて低調。2023年5月の国内旅行の旅行商品ブランドの取扱額は同27.7%減の592億4745万円、取扱人数は同27.7%減の225万9891人。海外旅行は全体で2019年比の6割減だったが、旅行商品ブランドの取扱額は同87.2%減の47億1275万円、取扱人数が同89.6%減の1万3322人だった。
また、主要各社・グループの5月の総取扱額を2019年同月比でみると、トップ5はJTB6社が同25.2%減の1053億5900万円、日本旅行4社が同30.8%減の311億1142万円、阪急交通社2社が同34.6%減の240億8507万円、KNT-CTホールディングス4社が同44.8%減の277億9951万円、エイチ・アイ・エス(HIS)6社が同43.5%減の193億3345万円だった。