沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)によると、2023年度の修学旅行の実施数がコロナ前の8割程度に回復している。OCVBの調査では、実施校が1796校、入れ込み数は32万7579人になる見込み。
OCVBでは、今後の修学旅行の課題として、修学旅行が集中する10~12 月のバスドライバー、バスガイドの不足、航空運賃や宿泊代の料金が値上げのほか、2025年に大阪万博が開催されることから、修学旅行先として大阪方面を選ぶ学校が増える可能性があるとの認識を示している。
そのうえで、今後、バス会社および旅行会社と連携、上限額見直し要請、民泊の受入可能件数の確認など受入環境提供のための研修、プログラムの充実化及び旅程の多様化を進めていく。
OCVBは、貸し切り観光バスの運転手不足について、2024年度には、法改正によるバス運転手の時間外労働上限規制でさらに運転手不足が懸念されることから、沖縄県、バス会社、旅行会社など連携を図り、課題解決に向けた合同会議の場を設定し協議を行う。また、主催者および旅行会社に対し、バス予約の重複や手配漏れをなくすため、早期の行程確定への協力を呼びかけていく。
OCVBによると、今年10月から12月にかけては、運転手不足によって、1168台の手配ができていない状況だという。