観光庁が発表した宿泊旅行統計調査によると、2023年9月(第1次速報)の延べ宿泊者数は、前年同月比10.4%増の5093万人泊で、2019年比同月比では3.1%増となった。日本人が2019年同月比で0.6%増の4074万人泊、外国人は同15.4%増の953万人泊で、ともにコロナ前の水準を超えた。
2023年9月の客室稼働率は57.5%。2019年同月との比較では5.9ポイント減だった。施設タイプ別では、旅館が37.6%、リゾートホテル54.7%、ビジネスホテル72.4%、シティホテル71.2%、簡易宿所25.1%。いずれも2019年のレベルには戻らないものの、前年同月比では伸びた。
2023年8月の延べ宿泊者数(第2次速報)は、2019年比6.4%増の6102万人泊。うち日本人は同5.2%減の5093万人泊、外国人は6.4%増の1010万人泊だった。延べ宿泊者全体に占める外国人の割合は16.5%。
都道府県別にみると、東京が2019年同月比で25.5%増の887万人泊となり、全都道府県中最大の伸び率を示した。このうち、外国人述べ宿泊者数は2019年同月比56.6%増の376万人。
また、2023年8月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位が中国(157万人泊)、2位が台湾(116万人泊)、3位が韓国(112万泊)、4位が米国(72万人泊)、5位が香港(63万人泊)。上位5カ国・地域で全体の65%を占めた。2019年同月比の伸び率を見ると、最も伸びたのはカナダで101.5%増。このほか、韓国(98%増)、米国(46.1%増)、オーストラリア(38.1%増)、フィリピン(67.6%増)、ドイツ(42.6%増)などの増加率が高くなった。