岩谷技研、気球による宇宙遊覧へ、2人乗り実機での飛行訓練を開始、来夏の商業運航へ

宇宙遊覧を目指す岩谷技研は、2人乗り気球キャビン「T-10 EARTHER」の訓練飛行を開始した。同社では、来夏にも商業運航を開始する予定。T-10 EARTHERによる宇宙遊覧では、成層圏(高度2万5000メートル)から青い地球を見下ろし、星空を間近で楽しむことを想定している。

同社は、2022年2月に福島で係留昇降試験を実施以降、徐々に高度を上げ飛距離を延ばしながら、飛行試験を重ねてきた。2023年10月、自社製高高度ガス気球とT-9気密キャビンによる成層圏到達達成(高度1万669メートル)と共に1人乗り実験機による飛行試験はすべて完了。

地上とロープで繋いだ係留昇降試験を実施し、運用手順と専用開発した装備類の動作や機体の安定度を含めた安全性の確認をしたのち、今回2人乗りキャビンの訓練飛行を開始した。

12月6日に実施した飛行試験では、T10実験機にパイロット2名が搭乗し、高度600メートルを目途に訓練飛行を実施。約90分のフライトで天頂手動弁操作とバラスト投下による上空でのレベリング飛行、着陸アプローチなどの訓練飛行が行われた。

 北海道幕別町上空を飛行するT-10 EARTHER(報道資料より)

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