JTBとアサヒビールが訪日外国人向けの共創プロジェクトを始動した。日本ならではの夜の娯楽・サービスを体験できるオリジナルツアーやコンテンツの提供を通じ、上質なナイトタイムエコノミーの創出に協働で取り組む。コンテンツ開発や環境整備に取り組むことで、ナイトタイムエコノミーのモデル事例を構築し、地域社会への経済効果や文化的価値向上への貢献を目指す。
観光庁はナイトエコノミーは、主に18時から翌日朝6時までの活動で、地域の状況に応じた夜間の楽しみ方を拡充し、夜ならではの消費活動や魅力創出し、経済効果を高めるものとしている。一方で、訪日インバウンド観光ではコンテンツや場の整備、プロモーションが未成熟で課題となっている。
こうした状況を受け、アサヒビールは訪日外国人に向け、タビナカでの質の高い飲用機会の創出に取り組む。JTBとともに、飲食や体験消費だけでなく宿泊や交通、芸術などの幅広い分野でナイトタイムエコノミーを通じた活性化を図る。具体的には、“うまい”を体感できる体験型ツアー、日本の四季をテーマとしたコンテンツの開発を予定している。
今後について両社は、非日常や異日常を感じられる良質なナイトコンテンツの開発・整備をおこなうことで市場のけん引役を果たすととともに、訪日客の夜間における消費促進や魅力を創出したいなどとしている。