日本政府観光局(JNTO)によると、2024年1月の日本人出国者数(推計値)は、2019年比42.3%減の83万8600人となった(2019年1月の実数は145万2157人)。1年前の2023年1月(44万3105人)と比べると89.3%増と大幅に増加しているものの、2019年比の伸び率で最近の推移をみると、2023年8月(43.1%減)以降は、一進一退を繰り返している。
航空データOAG社よると、2024年1月に国内主要6空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)から出発した国際線は、便数は2019年比8.7%減の1万9349便(1842便減)、座席数は6.7%減の452万7115席(32万2792便減)。便数、座席数とも減少幅が1桁台にまで縮小した。
空港別でみると、すでに2019年水準を超えている羽田空港(便数:26.0%増の4474便、座席数:19.4%増の108万2312席)と福岡空港(便数:8.9%増の1839便、座席数:10.3%増の38万8698席)は、好調な推移が続く。それ以外の主要空港も回復が進んでおり、成田空港や関西空港では便数、座席数とも2019年の85%前後程度まで戻ってきているほか、回復の遅かった中部空港も便数が27.3%減の1123便、座席数が29.1%減の23万1112席となり、2019年の約7割まで戻ってきた。
日本人出国者数の月次推移は以下のとおり。