日本政府観光局(JNTO)によると、2024年1月の訪日外国人旅行者数(推計値)は268万8100人で、2019年とほぼ同数となった(2019年実数:268万9339人)。
JNTOによると、令和6年能登半島地震の発生があり、東アジアを中心に一部影響がみられたが、10市場(韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、フィリピン、豪州、 米国、カナダ、メキシコ、中東地域)では、1月の過去最高を記録。特に、韓国や台湾、豪州では、単月での過去最高を更新した。
訪日外客数を地域別でみると、多い順に、韓国が85万7000人(2019年比10.0%増)、台湾が49万2300人(同27.0%増)、中国が41万5900人(同44.9%減)、香港が18万6300人(同20.7%増)、米国が13万1800人(同27.7%増)。
JNTOでは、台湾やフィリピン(同57.8%増の5万6800人)、米国などの訪日客数の増加が、全体の押し上げ要因になったとしている。このほか、シンガポール(同50.4%増の3万4100人)やカナダ(同42.2%増の3万1700人)の伸びや、豪州(同27.8%増の10万3600人)の増加も目立つ。
航空データOAG社のデータによると、2024年1月に国内主要空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線は、便数は2019年比9.3%減の1万9299便(1971便減)、座席数は7.1%減の451万8610席(34万7051席減)で、コロナ前の9割超まで回復した。
空港別では、すでにコロナ前の水準を上回っている羽田空港が便数(25.6%増の4462便)、席数(19.3%増の108万1575席)、福岡空港が便数(8.8%増の1838便)、席数(10.1%増の38万8420席)とさらに増減率を伸ばした。その他の空港も回復しており、回復の遅かった中部空港も便数(29.2%減1096便)、席数(30.7%減の22万6201席)とコロナ前の約7割まで戻ってきた。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。