フランス政府、五輪期間前後のエッフェル塔付近の訪問者は1600万人と予測、期間中は公務員のストライキ回避のためボーナス支給も

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フランス政府は、今夏のオリンピック・パラリンピック期間中のストライキを回避するため、首都各地の公務員にボーナスを支給すると発表した。スタニスラス・ゲリーニ変革・行政大臣によると、対象となる従業員は、オリンピックとその後のパラリンピック期間中に働いた場合、給与に加えて500ユーロ(約8万円)から1500ユーロ(約24万円)までのボーナスを受け取ることになるという。

2024年2月、エッフェル塔の従業員は賃金アップとエッフェル塔の維持管理の改善を求めてストライキを断行。パリの観光名所は6日間閉鎖された。パリ観光局は、オリパラ期間前後の7月~9月にかけて、およそ1600万人がエッフェル塔近辺を訪れると見込んでいる。

一方、フランス最大の労組であるフランス労働総同盟(CGT)ソフィー・ビネ書記長は、長時間労働や休日の延期などの影響が出ると主張。労働者の社会的ニーズに応えるように政府に求めている。

ゲリーニ大臣によると、政府は期間中に働く公務員向けに、新たに保育園を設置し、夏休みに入る子どもを持つ働く親を支援するために、サマーキャンプに新たに1000人の枠を割り当てる予定だという。

さらに、子どもを持つ従業員には子ども1人当たり最大200ユーロ(約3万2000円)のボーナスが与えられ、ひとり親家庭には子ども1人当たり350ユーロ(約5万6000円)が給付される。

ビネ氏は、7月~8月にかけて、公共サービスにおいてストライキを起こす構えを見せている。

※ユーロ円換算は1ユーロ160円でトラベルボイスが算出

※本記事は、AP通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。

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