台湾観光庁が2024年4月11日に都内で旅行業界に向けたアップデートセミナー・商談会を開催した。来日した同庁の周永暉長官は、4月3日に台湾東部・花蓮沖で発生した地震について触れ、「地震発生後、間もなく、日本の皆様より連日言葉ではお伝えきれないほど、多くのお見舞いと温かい激励のメッセージをいただき、感謝と感動で日々熱い想いでいっぱいになっている」と謝意を述べた。
そのうえで、「現地の最新情報を仕入れて、安心して台湾旅行を案内して欲しい」と日本の旅行会社に協力を要請した。
周長官によると、国内の各主要空港、港湾、鉄道、高速鉄道(新幹線)、市街のMRTなどは現在平常通り運行。「人々は震災前と変わらない日常を過ごしており、台北をはじめ各地の観光地や観光施設でも被害もなく安全」と説明した。
また、台湾観光協会の葉菊蘭会長は「台湾旅行をしていただけることも、間接的な台湾への支援につながる」と強調。そのうえで「(台日交流を)世界に誇れる双方向の理想的な観光交流のモデルを確立していきたい」と意欲を示した。