日本政府観光局(JNTO)によると、2024年3月の訪日外国人旅行者数(推計値)は2019年比11.6%増の308万1600人となり、単月で初めて300万人を超える過去最多を更新した(2019年実数:276万136人)。桜のシーズンにあわせた訪日旅行需要の高まりに加え、今年はイースター休暇が3月下旬となったことが功を奏した。
地域別では、最多が韓国が66万3100人(2019年比13.2%増)。続いて台湾が48万4400人(同20.4%増)、中国が45万2400人(同34.6%減)、米国が29万100人(同64.3%増)、香港が23万1400人(同35.0%増)だった。
JNTOによると、23市場のうち、豪州(同87.4%増の8万2800人)やフィリピン(同63.2%増の7万8800人)など17市場で3月の過去最高を記録。このうち、米国や英国(同46.1%増の5万6400人)は、単月の過去最多を更新した。一方、タイ(10.7%減の13万1700人)やマレーシア(17.2%減の4万1900人)など、2019年よりも減少した市場もあった。
日本に到着する航空便の便数・座席数について航空データOAG社のデータによると、2024年3月に国内主要空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線は、便数が2019年比9.2%減の1万9664便(2004便減)、座席数は7.6%減の463万1651席(37万8681席減)となった。
空港別では、回復を牽引していた羽田空港(便数24.0%増の4488便、席数19.0%増の110万5173席)と福岡空港(便数7.9%増の1871便、席数7.7%増の40万1627席)は、増加幅が僅かに縮小したが、コロナ前を上回る推移を維持。その他の空港も、減少幅が縮小。特に新千歳空港(便数30.8%減の657便、席数29.4%減の15万6574席)は、前月より大幅に減少した。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。