山梨県は、2024年7月1日から始まる富士山の通行料徴収にあたり、予約システムを導入する。このほど、その詳細を発表した。導入する予約システムは、5月20日午前10時から受け付けを開始。登山規制や通行料徴収に伴う混乱、トラブルの回避、登山者の利便性向上を図る。
山梨県は、富士山の混雑や弾丸登山対策として、今年の開山から富士山吉田ルート五合目登山口にゲートを設置し、通行料の徴収を開始。また、1日の登山者の上限を4000人として16時から翌午前3時まではゲートを閉鎖する。
登山希望者は、「富士登山オフィシャルサイト」から予約システムにアクセスし、通行料(1人2000円)をクレジットカードかQRコード決済で支払う。手続き完了後には、メールでQRコードが届き、登山当日に富士山五合目の受付で端末にQRコードをかざすことでリストバンドが発行される。登山者は、このリストバンドを装着することで、ゲートを通行できる。
予約は、登山前日の23:59まで受付け。代表者は、1回の予約で最大100人分の決済が可能で任意の富士山保全協力金(1000円)を同時決済もできる。
長崎幸太郎知事は、通行予約システムの運用開始にあたり「予約システムを積極的に御利用いただき、安全で快適な富士登山を楽しんでいただきたい」とコメントした。
なお、予約がない場合、制限人数に空きがあれば、当日の受け付けで登山はできる。山梨県では、事前予約をすることでスムーズに登山がスタートできると呼びかけている。