JAL、2014年度は「成長に向けた準備期間」、過去の反省から中期経営計画を再確認

日本航空(JL)は2014年3月26日、「2012~2016年度JALグループ中期経営計画ローリングプラン2014」を発表した。ローリングプランとは、中長期の計画を定期的に見直し、部分的に修正を加えていくこと。JALでは、「計画作成を重視した一方で、実行状況や達成度の振り返りが十分ではなく、結果の分析や反省を踏まえることなく経営を進めたという大いに反省すべき過去がある」とし、過去2年間の振り返りと今後3年間での確実な目標達成に向け、ローリングプランを設定した。

このなかで、中期経営計画の対象年度のうち、改めて各年度の位置づけを整理。2012~13年度が「高収益体質を本当に確立できるかが試された期間」、2014年度は「経営目標を着実に達成し、新たな成長に向けた準備をする期間」、2015~2016年度は「中期経営計画を達成する期間」とした。

2013年度は円安に伴う燃油費増があったが、営業利益は1580億円で対中期経営計画比180億円増、営業利益率12.2%、自己資本は6760億円(計画比1070億円増)、自己資本比率は51.6%となる見込み。

2014年度も燃油費増加に加え、競争環境の激化が予想されるが、営業利益1400億円、営業利益率10.4%、自己資本7230億円、自己資本比率52.1%を計画。目標の「5年連続営業利益率10%以上、2016年度末自己資本比率50%以上の達成」に対し、自己資本比率が2013年度末に50%を超える見通しだが、継続的に50%以上を維持し、財務体質の強化に努めるとしている。

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