訪日外国人旅行者の消費額、3割増で過去最高の4874億円、中国人「買物代」は各国平均の約2.4倍 ―観光庁(2014年4-6月期)

観光庁は、2014年4-6月期の訪日外国人消費動向調査の結果を発表した。それによると、訪日外国人一人あたりの旅行支出は前年同期の13万6,151円から5.7%増加し、14万3942円となった。また、訪日外国人全体の旅行消費額は前年同期の3,675億円から32.6%増加し、4874億円となり、2期連続で過去最高を記録した。

観光庁では、一人あたり旅行支出が増加した主因として、平均21万1178円(対前年比3.9%減)の支出となっている中国人旅行者が大幅に増加(同89.2%増)したためとしている。また、中国人旅行者の平均泊数も全国籍・地域平均の10.5泊よりも長い16.8泊となっている。

このほか、主要国籍別の一人あたりの旅行支出を見ると、韓国が平均5.4泊で同4.8%減の7万6037円、台湾が平均5.7泊で同7.1%増の11万7209円、香港が平均5.9泊で同0.2%増の14万3208円、米国が平均13.3泊で同8.8%減の16万4093円。

費目別旅行支出の全国籍・地域平均は、宿泊料金が同2.9%減で4万3086円、飲食費が同11.7%増の3万829円、交通費が同17.5%増の1万6193円、娯楽サービス費が同13.2%増の3,674円、買物代が同6.2%増の4万9763円。宿泊料金、飲食費、交通費では米国が最も高かったかが、買物代では中国が前年比4.0%減ながら12万245円と他を圧倒した。

国籍・地域別の旅行消費額では、中国が同81.9%増の1125億円(構成比23.1%)を占めトップ。台湾が同37%増の931億円(構成比19.1%)とつづく。韓国は第3位ながら同11.9%減の454億円(構成比9.3%)。米国は同2.9%増の416億円(構成比8.5%)、香港は同21%増の327億円(構成比6.7%)となった。

(トラベルボイス編集部)

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