ニールセンが実施したスマートフォンアプリの利用状況調査の結果、2016年4月時点のスマホ利用者数は5496万人。1人1日あたりの平均利用時間は2時間11分で、利用時間の内訳は8割がアプリから、2割がブラウザのからの利用だった。
最も利用者数が多いアプリは「LINE」で、前年比20%増の4305万人で700万人以上増加。2位の「グーグルマップ」(18%増の2737万人)とは大きく差が開いた。
トップ10のうち利用者数の増加率がもっとも大きいアプリは「Yahoo! JAPAN」の42%増。そのほか「Apple Music」も30%増、「ツイッター(Twitter)」も29%と好調。また、18位にランクされた写真共有型SNS「インスタグラム(Instagram)」は84%増とさらに急伸。利用者数は500万人増加し、初めて1000万人に達した。その一方で、10位以内では「フェイスブック(Facebook)」の伸び率は1ケタ台(6%増)にとどまる結果となっている。
スマホアプリ利用者数の上位は以下のとおり。
なお、インスタグラムの利用者層を昨年と比較すると、もともと利用者数の多かった18~34歳の女性は49%増だったほか、35~49歳女性の利用が126%増加。さらに50歳以上の男性による利用が226%増の150万人を達成。50歳以上の女性(57万人)と比較する3倍近い利用者数を記録したという。
ニールセンではこの状況について、年代や性別ごとにアプリの利用者層の拡大余地が異なることに言及。アプリやSNSを通じてサービスを提供する企業はターゲット層に応じたプランの策定が重要だと分析している。
この調査は、同社のスマートフォン視聴率情報Nielsen Mobile NetView(ニールセン・モバイル・ネットビュー)の2016年4月データをもとに分析したもの。