LCCピーチ、パイロットの機内マニュアルを完全電子化、紙の廃止で年間90トンのCo2排出量削減へ

LCCのピーチ・アビエーションは2017年6月20日、パイロットが機内で使用する紙のマニュアル類を廃止した。代わって、タブレットを活用したデジタルマニュアルを導入開始する。

新たなマニュアルは「エレクトロニック・フライト・バッグ(EFB)」と呼ばれ、マニュアルを電子化したアプリと電子端末をセットで提供されるもの。同社では2017年6月から2017年1月までに新マニュアルの評価運用を実施。その後、航空局から完全導入に向けた認可を受けた。

完全電子化に移行するメリットとして、マニュアルの変更をパイロットに速やかに周知しやすくなるほか、離発着時の機体性能を計算して反映することで運航効率最適化にもつながる。さらに、紙マニュアルの廃止によって機体重量は約21キログラム減量され、年間ではドラム缶約180本(6万2000ポンド)の燃費向上と約90トンのCo2排出量削減も見込まれる。

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