国土交通省は、政府目標の4000万人、6000万人の訪日外国人旅行者受け入れに向けて、主要空港でのグランドハンドリング体制の強化と拡充を目指すアクションプランを策定した。「人材不足」と「事業者間の連携欠如」という大きな課題に対して、「人材の確保、教育の強化」「資機材の共通化等による生産性の向上」「業界の構造改善」の3つを柱とするもの。
人材の確保、教育の強化では、今後5年間に特定技能制度で2000人規模、技能実習制度で2000人規模の外国人材を確保するほか、採用拡大や離職率の低下に向けた取り組みとして、航空専門学校とグランドハンドリング会社、空港会社、空港事務所との連携の強化、従業員の労働環境の改善、女性の活躍に向けた環境整備、譲許やアクセスなど就業環境の改善を実施する。また、関連機関とのあいだ研修や訓練用シミュレーターの共同化を進める。
資機材の共通化等による生産性の向上では、グランドハンドリング資機材の共有化スキームを構築するほか、先進機器の導入による効率化、空港の運用改善による効率化を進める。
業界の構造改善では、グランドハンドリング各社間の連携強化や不調回避メカニズムの構築を行い、各社毎の業務プロセスの共通化を進める。さらに、インバウンドの現状や将来に関する情報を共有する。