世界的調査会社のユーロモニター社は、新型コロナウイルスが世界の65歳以上の消費者に与える影響をまとめたレポートを発表した。それによると、新型コロナウイルスの影響で2020年の65歳以上の世界平均総収入は前年比で6%減少するものの、2020年から2040年にかけて38%増加し、平均収入は2万1811ドル(約230万円)によると予測している。地域別では、経済成長を背景に、アジア太平洋の高齢者の平均総収入が2020年から2040年にかけて97%増加する見込み。
レポートでは、日本についても分析。世帯主が60歳以上の世帯の支出は2020年で同5%減。2020年から2040年にかけて年4%増加し、年間総支出は2.2兆ドル(約232兆円)に達すると予測している。品目別では、住居、食品、非アルコール飲料などの必需品の支出が全体の41%を占める見通し。
このほか、ドイツ、アメリカ、ロシアとも2020年の60歳以上の世帯支出は前年から減少する一方で、中国は前年比で4%増加すると見込んでいる。
なお、同レポートでは65歳以上の世界人口は2040年までに6億人増加し、13億人に達するとしている。
※ドル円換算は1ドル105円でトラベルボイス編集部が算出
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