若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.」は、独自ネットワークに所属する15~24歳のZ世代を対象に、コロナ禍での旅行や遊び方の意識調査を行った。
これによると、コロナ禍の交友関係について、「特に変化はない」の回答は全体の21.4%にとどまり、約80%が変化を感じている。友達は「本当に仲の良い友達」「少人数」で、遊ぶ場所や時間は「家や地元」「都心を避けて」「オープンエアーで遊ぶ」傾向がみられた。
1年間の国内旅行の頻度については、コロナ前の平均2.17回からコロナ禍では平均0.96回に減少。グループインタビューでは、コロナ禍で旅行をした人もSNS投稿では「サブアカで旅行中のストーリーを投稿して、本アカでは1番いい写真を時差投稿するくらい。投稿しないこともある」など、周囲の目を意識していることもうかがえた。ただし、コロナ終息後の旅行意向は平均2.80回で、コロナ以前より旅行意欲が高まることも期待できるようだ。
このほか、コロナ禍で旅行の代わりにしていることは、「ドライブ」(26.5%)、「旅行貯金」(21.3%)、「動画配信サービスなどで旅行動画を見る」(19.5%)など。「1都3県にある宿泊施設の利用」については「利用したことがある」が56.0%。
宿泊施設での過ごし方は、アンケートでは「お風呂・温泉」(35.5%)、「ホテルや宿が提供する食事」(27.3%)、「パーティ」(10.5%)の順。グループインタビューでは、「女子会」のほか、韓国の料理を買ってホテルで韓国気分を味わう「#渡韓ごっこ」の疑似旅行を楽しんだとの回答もあった。
なお、コロナ禍が落ち着いたら行きたい旅行先では、「遠出の国内旅行」(69.5%)、「近場の国内旅行」(62.8%)、「ヨーロッパ旅行」(34.3%)の順。旅行の再開は、国内旅行からを希望する傾向が高かった。