空港送迎予約サービスを運営するSmartRyde(スマートライド)社は先ごろ、第三者割当増資により、総額約1.8億円の資金調達を完了した。引受先は、投資会社や個人投資家など。これにより、同社はさらなるグローバル展開とプロダクト開発を加速。人材投資にも充てる。日本国内では地元タクシー事業者とともに、地方や観光地の活性化に取り組む。
SmartRydeは地元のタクシー事業者とOTA(オンライン旅行会社)を繋ぐマーケットプレイスで、特に空港とホテルを結ぶ空港送迎の販売を強化。2021年8月時点の連携先は、タクシー事業者は650社以上、OTAは世界大手を含め25社以上となっている。
同社によるとコロナの影響で世界各国が入国制限をする中、同社の利用者数は一時期、大幅に減少した。しかし、2020年12月、国際旅行の需要が回復し始めた中南米カリブ地域のメキシコ、ドミニカで連携を強化し、米本土からの観光客を中心に利用者が急増。その後、欧州から同地域への海外旅行や米国内観光地の需要も獲得し、予約件数が増加しているという。
同社では今後も中南米地域のように、近隣国からの入国制限を緩和した地域で海外旅行需要が発生すると予想。地元のタクシー事業者やOTAとの連携を強化し、さらなる事業成長を目指すとしている。