インターネットマーケティング調査ヴァリューズ社は、SNSにおける写真共有・拡散に関するアンケート調査を実施し、直近1年以内に写真撮影/SNS共有経験があると回答した2370人のSNS別写真共有・拡散実態を分析した。
その結果によると、共有・拡散される写真のトップ3は「外食時の料理」「家族・子ども」「旅先の風景」となったが、写真共有者の半数近くがコロナ禍で共有内容に変化があったと回答。コロナ禍で家族や日常的な写真の共有が増え、外食や旅先での写真共有が減った。
各SNSごとに利用方法や利用者像で顕著な違いが表れた。ツイッターでは、主に若年層、特に男性の利用が多く、媒体利用率が1位だったが、写真共有率ではインスタグラムに次ぐ2位だった。共有する頻度は一番高く、頻繁に「面白い」「くだらない」などのイメージの写真が共有されている。また、同社の消費者行動ログから見ると、インドアな趣味を持つ人がやや多くなっており、周囲からの評価を気にせず、自身の好きな写真を着飾らずに共有する方が多いとしている。
フェイスブックの利用の中心はミドル世代。写真共有率・共有頻度は最も低く、「特別な」ときに「自然な」写真を共有する傾向が強い結果となった。消費者行動ログから見ると、旅行や食が好きで多くの写真を大事に管理し、写真共有時には自分の個性をアピールしたい気持ちがあると分析している。
インスタグラムを利用しているのは主に若者で、特に女性比率が高い。写真共有率は1位ながらも、利用頻度は中位で、「映えた」「おしゃれな」写真を共有する傾向。美容に関心が高く、周囲からセンスがあると思われたい一方で、着飾らない自分の世界観を表現したい本心も併せ持っていると分析している。
このほか、インスタグラム・ストーリーは主に20代女性が多く利用。共有する写真の印象はインスタグラムと似た傾向だったが、24時間で消えるという手軽さからか、共有頻度はやや高めとなった。傾向としては、自分をさらに魅力的に見せたい意識が強く、写真のクオリティやセンスもより良くしたい様子が伺えるとしている。