アマデウスは、出張に関する最新の調査を実施し、その結果を公表した。この調査は世界のトラベル・マネージメント会社(TMC)250社を対象に行ったもの。
その結果によると、依然と続くコロナ禍を反映して、92%の出張者が訪問する国の感染状況に関する情報を求めていることがわかった。アジア太平洋では世界平均よりも低い82%。
また、検疫措置や検査要件など頻繁に変更されるため、50%の出張者がホテルや航空券の間際変更を重視。アジア太平洋ではその割合は38%となった。
TMCが顧客対応で最も重視する点はきめ細かい対応で、世界で65%、アジア太平洋では世界平均を上回る68%。「非管理型旅行」から「管理型旅行」へのシフトを進めていると回答したTMCは世界で49%、アジア太平洋では57%と半数を超えた。
今後の需要回復に向けた戦略として重視している点ではテクノロジーの活用を挙げたTMCが多く、世界で63%、アジア太平洋では71%にのぼった。
このほか、コストの最適化(世界49%、アジア太平洋63%)、収益の多様化(世界69%、アジア太平洋59%)も今後の戦略で重視する点として挙げられた。
この結果を受けて、アマデウスでは、アプリの最新化、メッセージツール、デジタル決済、セルフブッキングツールの導入など、カスタマーサービスの向上のためには、これまでとは異なるテクノロジーの活用が求められるとしている。