西武HD、プリンスホテル31物件をシンガポール政府系ファンドに譲渡、譲渡価格は1500億円

西武ホールディングスは、「GIC Private Limited」の関連会社「Rico Pine Private Limited」との間で基本協定書を締結した。これに基づき、プリンスホテルは、ホテル・レジャー資産をGICグループが出資する複数の合同会社へ譲渡。西武・プリンスホテルズワールドワイド(SPW)がホテル・レジャー資産の運営業務を、西武SCCATがホテル・レジャー資産のビルマネジメント業務をそれぞれ受託する。

今回の協定の対象なる資産は、全76物件のうち、「ザ・プリンスパークタワー東京」「サンシャインシティプリンスホテル」「苗場プリンスホテル」など31物件。締結時点の譲渡価格は1500億円程度、譲渡益は800億円程度になる見込み。

同社では「西武グループ中期経営計画(2021~2023年度)」に基づき、経営改革の一環として「アセットライト」をテーマにビジネスモデルの変革を進めているところ。

GICは、長期的な安定収益の獲得を目的に設立されたシンガポールの政府系ファンド。国内外での豊富なホテル投資経験をもつ。今回の基本協定を通じて、GICが国内外で持つホテル経営の知見および資金力、豊富なネットワークなどを活用することで、ホテル・レジャー事業資産の価値の極大化を図り、業界No.1のホテルチェーンの構築を目指す。

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