
全国のデジタル技術を活用した地域課題解決に取り組む企業や自治体を表彰する「第4回Digi田(デジでん)甲子園」の受賞者が発表された。観光分野では、福井県「ふくいMaaS協議会」が展開する「ふくいMaaS」が地方公共団体部門ベスト4に入賞した。「ふくいMaaS」は、2023年も民間企業・団体部門でベスト4に入賞している。
「ふくいMaaS」アプリは、ふくいのデジタル社が開発したスマートフォンアプリ「ふくアプリ」で展開するデジタルチケットサービスの一つ。交通アプリとしての単独運用ではなく、デジタル地域通貨「ふくいはぴコイン」によるキャッシュレス決済やお得なサービスなどを提供する地域版スーパーアプリとして、現在、約17万人が利用している。
ふくいMaaS協議会は、北陸新幹線福井・敦賀開業に合わせて、2022年5月に福井県嶺北エリアの11市町、県内交通事業者、大学、福井銀行、福井新聞社などが産官学連携で設立。2024年3月からふくアプリ内で「ふくいMaaS」の提供を開始した。
このほか、2024年の地方公共団体部門の優勝(内閣総理大臣賞)は、市街地へのクマ出没対策として⾃動撮影カメラとAI技術を活⽤した富山県の「富山県で生まれたクマ対策DX」、準優勝は、仙台市とNTT東日本による「診療カーによるオンライン診療の推進」がそれぞれ受賞。また、ベスト4には、豊田市の「都市基盤DX ~水道使用量等のAIによる空き家予測」も入賞した。