JAL、AIで空港の保安検査を効率化する実証実験に参画、南紀白浜空港で

日本航空（JAL）は2022年3月1日、南紀白浜エアポートと日立製作所が2021年8月から実施している「保安検査を支援する人工知能（AI）技術の実用化に向けた実証実験」に参画した。同社の参画によって、これまでの技術検証に加え、危険物に関する最新情報や他空港での知見を共有しAIに学習させることが可能になり、空港の保安検査業務の高度化、検査時間の短縮を図る。

JALが提供する保安検査に関するノウハウをもとに、ソフトウェアのチューニング、AIの追加学習を実施。X線検査装置で取得した乗客の手荷物画像データに対する自動検知状況、保安検査員の評価を確認することで、安全確保と同時に目視で危険物を検知する検査方法の効率化を図る。

今後は他空港にも実証場所を拡充し、AIが学習する持込危険物の仕様・形状の幅を広げるなど、より汎用性の高い技術の確立を目指す。