【図解】訪日外国人数、8月は17万人、訪日ツアー再開の効果薄く、5カ月連続の10万人超も鈍い伸び -日本政府観光局(速報)

日本政府観光局(JNTO)によると、2022年8月の訪日外国人旅行者数(推計値)は16万9800人となった。4月以降、5カ月連続で10万人超の推移が続くが、各月の伸びは限定的。8月も、7月(14万4500人)に比べると、わずか2万5300人の増加にとどまっている。日本政府は、6月1日に観光目的の添乗員付き訪日ツアーを再開し、1日の入国者数上限も2万人に倍増したが、その効果は感じられにくい。

2019年の実績と比較すると、93.3%減(2019年の実数:252万134人)で、コロナ以前の1割にも達していない。日本政府は9月7日から、3回のワクチン接種完了者に対し、添乗員なしの訪日ツアー受け入れを開始しており、その効果は9月の数値で判明する。

地域別では、訪日客数の多い順に、ベトナムが3万3000人、韓国が2万8500人、米国が1万5800人、中国が1万2300人、フィリピンが7800人。前年比でみると、インバウンドの巨大市場である東アジア4カ国地域が90%~99%減と動きが鈍いのに対し、欧米市場は米国が86.6%減、英国が85.1%減、ドイツが79.7%など、少しずつ回復傾向に動いている。

航空データOAG社のデータを見ると、国内主要空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線の便数は前年比98.2%増の5494便、座席数は93.2%増の131万8603席。航空各社は日本着の国際線のキャパシティを増やしている。

訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。

※本グラフはコピー&ペーストで自由に転載可

JNTO資料(対2019年比)より

JNTO資料(対2021年比)より

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