グーグル、旅先探しに役立つ新機能を追加、地図上に「地域の雰囲気」わかる情報、検索で「思いがけない出会い」を生む結果表示など

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グーグルは、Googleマップをアップデートし、新たに4つの機能を追加するとともに、Google検索では旅先を見つけるのに役立つ新しい情報検索方法の提供も始める。

Googleマップでは、まず来訪前に訪問地の雰囲気をより知ることができる機能を追加。ユーザーからのレビュー、写真、動画など毎日2000万件を超える投稿をAIが組み合わせて、地域情報としてマップ上に表示する。例えば、パリではその地域のアートシーンには何があるのか、どのような食事の機会があるかなどを視覚化。今後数ヶ月以内に、iOSとアンドロイドの両方で、世界中でサービスが開始される予定だ。

報道資料より

また、没入型ビューも今後数ヶ月以内にロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドン、サンフランシスコ、東京で提供開始される予定だ。特定エリアで、天気、交通量、混雑具合などをマップ上に重ねるもので、予測モデリングを活用し、そのエリアの過去の傾向を自動的に学習、近い将来どのような状況になるのかを表示する。すでにアクロポリス(ギリシャ)など世界の有名ランドマーク250ヶ所以上を網羅しており、iOSとアンドロイドに対応する。

さらに、ライブビューでの検索もアップデートし、スマホを持ち上げるだけで、周辺の主要スポットを直感的に見つけることができるようにする。例えば、旅先で周辺のATM、カフェ、スーパー、乗換駅などを見つけることが可能。それぞれ営業時間や混雑状況も表示されるほか、任意の場所をタップすると、そのサービス内容も表示される。この機能は今後数ヶ月以内にロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドン、サンフランシスコ、パリ、東京で提供が開始される。

ATMなど、現在地の近くにある主要スポットが表示される(Googleより)

このほか、Googleマップでは、環境に優しいルート案内を米国、カナダ、欧州で開始しているが、今後Google Map Platformを通じて、同様の機能を第三者の開発者に提供する。アプリで環境に優しい経路指定を有効にすると、1 回の移動、複数回の移動、あるいは車両全体で、燃料消費および節約を測定できるオプションを利用することが可能。環境に優しいルートを選択する際に、エンジンの種類を選択すると、正確な燃料消費またはエネルギー効率の見込み情報を取得することもできる。今年後半にはプレビューで利用可能になる予定。

旅先選びで思いがけない出会いを生む検索結果を表示

Google検索では、今後数ヶ月以内に、必要な事柄や関心の事柄をさらに迅速に見つける方法をリリースする予定。新機能では、検索ボックスで入力を開始すると、質問の作成に役立つキーワードまたはトピックのオプションが表示される。例えば、メキシコで目的地を探している場合、「メキシコで家族連れに最適な都市」などの質問もオプションとして表示するなど、より関連性の高い結果にすぐに移動できるようにする。

また、街の見どころなどについて、訪れたことのある人のオンライン上の情報から視覚的なストーリーや短いビデオ、街歩きの方法のヒント、そこでやるべきこと、そこへの行き方など旅行の計画段階で知りたい情報を表示する。

さらに、あるテーマについて、より深く掘り下げた情報や方向性の異なる情報も即座に表示できるようにする。

このほか、検索したい内容をより適切に反映させるため、検索結果の表示方法も改善していく計画。例えば、テキスト、画像、動画など情報の形式に関係なく、さまざまな情報源から最も関連性の高いコンテンツを表示できるようにする。

グーグルでは、このような検索機能によって、旅行計画段階では想定していなかったコンテンツや旅行期間中に実施されるイベントなどが思いがけない情報が見つけやすくなると説明している。

検索機能から、関連性の高い項目やより掘り下げた情報を表示しやすくなる(Googleより)

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