JTBは、宿泊施設向けに予約や会計、顧客などを管理する基幹システム(PMS)と、サイトコントローラーやレベニューマネジメント、POSシステム、自動精算などの業務支援ソリューションを連携させる「JTBデータコネクトHUB(ハブ)」を開発した。
PMSや各ソリューションはそれぞれ複数のサービスが存在し、宿泊施設によって異なるシステムが導入されているのが実態だ。各ソリューション上のデータを有効活用するにはPMSとの接続が必要だが、そのために宿泊施設側の手作業による業務が増加するという課題があった。また、接続する際に発生する費用も課題だった。
そこでJTBは、「JTBデータコネクトHUB」でデータをつなぐAPI(システム同士を相互連携するための技術仕様)を共通化し、これらの課題を解決した。
2022年2月と3月に同システムを用い、チェックアウトに係る業務での実証実験を実施したところ、当該業務時間が従来の16%に短縮した。PMSと非接触型多言語コミュニケーションツールを連動させ、宿泊客にリアルタイムで未精算金額を提示したことで、チェックアウト時の清算でオンライン決済を選択するケースが増加したという。