ウーバーの配車サービス、全ユーザーのうち空港発着での利用者は15%、今夏は欧州の人気リゾート地で配車サービスを強化

2023年夏、ウーバーは観光客に人気の欧州リゾート地でのサービス展開を拡大している。米国から欧州への旅行者数は、バカンスシーズン中に250%増が見込まれており、こうした夏季需要を取り込むことが狙い。

ギリシャでは、アテネに加えてミコノス島、サントリーニ島、ロードス島、コルフ島などでのサービス提供を開始。ミコノス島では10月までの期間限定で、船のチャーター手配も取り扱う。

フランスでは、旅行者自身が運転して回るのが難しいワイン産地、ボルドーや、南西部のビアリッツ、コートダジュールなど。そのほか、イタリアのシチリア島やサルディニア島、マルタ島、スペインのマヨルカ島とテネリフェ島、クロアチアの海岸エリアでサービス提供を拡充している。

利用の15%以上は空港発着

同社によると、世界全体のウーバー利用客のうち、空港発または空港着での利用は15%以上を占める。なかでも今夏に空港発着の利用が大きく増えている空港には、ギリシャ・サントリー島(JTR)、クロアチアのドブロブニク(DBV)、イタリアのカターニア(CTA)、ポルトガルのアルガルベ(FAO)、フランスのニース(NCE)、スペインのバレンシア(VLC)を挙げた。

またウーバーのデータからは、米国人旅行者による典型的なルートとして、イタリアとフランスを一度の旅で周遊すること、スペイン訪問の前にポルトガルに寄ること、ギリシャやクロアチア訪問は英国経由を好むといった傾向が浮かび上がった。

同社では現在、世界の旅行サービス予約ができるウーバー・トラベルを展開。旅行者のフライトや旅程情報をもとに、必要なルートでの車の手配などを提案している。また配車サービスを最大90日前から予約できるウーバー・リザーブでは、フライト状況をトラッキングしており、遅延が起きても、フライト到着時に合わせて車を待機させることができるという。

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