アリババ、訪日中国人旅行者向け「医療ツーリズム」事業を開始、第1弾は「健康検診」、タビマエに予約、タビナカで受診を可能に

アリババ日本支社は、アリババグループ傘下の越境ECプラットフォーム「Tmall Global(Tモールグローバル)」で、医療ツーリズムの新事業を開始する。第一弾として、訪日する中国観光客を対象とした検診・人間ドックなどの自費診療サービスを提供する。

具体的には、検診や人間ドッグなどを提供する日本の企業・団体が、Tmall Globalに公式店舗を出店、中国の消費者にオンライン予約を提供する。訪日前に、オンラインで検診予約し、訪日中に受診、結果は帰国後にメールなどで受け取ることが可能になる流れ。

今後、第2段階としては美容医療分野、その後は、中国人消費者の海外先進医療に対するニーズに応じて段階的に展開している考え。

アリババ日本支社は、医療オンラインサービスを提供する中国の「GLZHealth(オリーブ・ブランチ・ヘルス)」と連携し、日本の事業者がTmall Globalへの開店・進出の支援および、開店後の店舗運営を支援する。新事業を説明する同社セミナーには、健康、サプリ、医療サービスなど200社が来場した。

同社によると中国では、コロナ禍を経て健康に関する意識がより強くなっている。また、2023年6月に行われた全国的なECショッピングの祭典「618商戦」では、Tmall Globalにおける日本ブランドの売上のなかでヘルスケア関連の商品が2位になるなど、日本の医療サービスへの関心は高い。こうしたことを受けて、今回開始する「医療ツーリズム」事業は、日本が最初の展開となる。

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