世界大手OTAトリップ・ドットコム・グループ(Trip.com)は、2023年度第3四半期(2023年7月~9月)の営業実績を発表した。中国の国内旅行市場は好調が続き、海外旅行も回復傾向にあることから、売上高は前年同期比99%増の137億人民元(約2740億円)となった。
第3四半期の当期利益は、前年同期の2億4500万人民元(約49億円)から46億人民元(約920億円)に大幅に増加した。
予約状況を見ると、国内ホテルは2019年同期と比較しても70%以上増加。また、海外ホテルおよび海外航空券予約は、コロナ前の約80%まで回復。これは、中国全体の国際線旅客数回復率50%を上回った。同社グローバルOTAプラットフォームでの航空券予約は100%以上増加した。
同社ジェームス・リャン会長は「将来に向けて、世界的なプレゼンスを拡大させていくとともに、AI関連の取り組みを推進し、継続的な成長の基盤を築く努力を続けていく」とコメントしている。
部門別の売上高を見ると、宿泊予約は前年同期比92%増の56億人民元(約1120億円)。交通チケットは同105%増の54億人民元(約1080億円)。パッケージツアーは同243%増の13億人民元(約260億円)。法人旅行が同60%増の5億9100万人民元(約118億円)。
※人民元円換算は1人民元20円でトラベルボイス編集部が算出