観光庁が発表した宿泊旅行統計調査によると、2023年12月(第1次速報)の延べ宿泊者数は、前年同月比9.4%増の5149万人泊で、2019年同月比では9.3%増となった。日本人が2019年同月比で3.7%増の3935万人泊、外国人は同32.2%増の1214万人泊で、ともに4カ月連続で2019年を超えた。
2023年12月の客室稼働率は57.9%。2019年同月との比較では0.8ポイント減だった。施設タイプ別では、旅館が35.3%、リゾートホテル52.5%、ビジネスホテル69.6%、シティホテル71.4%、簡易宿所22.5%。
外国人延べ宿泊者数、11月として過去最高に
2023年11月(第2次速報)の宿泊者数を都道府県別でみると、2019年同月比で最も伸びたのは高知県で35.3%増。東京都は27.6%増だった。
また、2023年11月の外国人延べ宿泊者数は1189万人で、11月としては調査開始以来最高を記録した。ただ、三大都市圏と地方部を2019年同月比で比較すると、それぞれ42.7%増、8.1%増と大きな差がある。都道府県別では、大分県が最も伸び率が高く130.2%増。このほか、福岡県が71.9%増、東京都が69.6%増、石川県が50.3%増。延べ宿泊者全体の占める外国人の割合は22.5%だった。
2023年11月の国籍(出身地)別外国人延べ宿泊者数は、1位が韓国(133.3万人)、2位が台湾(127.4万人)、3位が中国(112.7万人)、4位が米国(106.9万人)、5位が香港(61.7万人)。上位5カ国・地域で全体の56.2%を占めた。2019年同月比の伸び率を見ると、最も伸びたのは韓国で308.9%増。このほか、シンガホール(75.8%増)、オーストラリア(61.3%増)、米国(60.5%増)、イタリア(51.8%増)、カナダ(47.3%増)などの増加率が高くなった。