旅行者が宿泊予約を他者に「NFT」で再販できる新サービス登場、ブロックチェーン活用のスタートアップが提供へ【外電】

ブロックチェーンを基盤にコミュニティ型のバケーションレンタル事業を展開するスタートアップ「Dトラベル(Dtravel)」は、新たにNFT(非代替性トークン)形式での宿泊予約データ管理に着手する。ブロックチェーン技術を提供するポリゴン(Polygon)と連携して実現するもの。

具体的には、予定の変更などが生じた旅行者が、自分の予約分をDトラベルのマーケットプレイス経由で他者に譲ったり、再販にかけることがスムーズにできるようにする。ドルなどの法定通貨から仮想通貨によるものまで、すべての予約を対象とする。

NFT形式での予約データ管理は、Dトラベルがバケーションレンタル向けに提供している直販プロダクト「Dトラベル・ダイレクト」の更新に伴い、新しく追加される機能の一つ。宿泊予約NFTの名称は「ナイト・トークン(Nite Tokens)」とし、予約が確定した時点で発行され、ポリゴンの承認アルゴリズムPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を経由した後、利用客のデジタル・ウォレットに格納される。

Dトラベルではポリゴンを選んだ理由について、大量のデータ処理に対応できるスケーラビリティや低コストなどを挙げた。ポリゴンは、ブロックチェーンを活用した新たなインターネット概念「Web3.0」を通じてスターバックスやレディットのサービス強化にも貢献している。

Dトラベルの創業は2017年。ブロックチェーンを使い、民泊などの宿泊施設と利用客が直接、やりとりできる仕組み作りに取り組んでいる。将来的には、バケーションレンタルに特化した世界初のオープン・スタンダード型の予約プロトコル「ナイト・プロトコル」実現を目指しており、宿泊予約データのNFT化はその第一歩としている。

※この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社が運営する「フォーカスワイヤ(PhocusWire)」から届いた英文記事を、同社との正式提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。

オリジナル記事:DTRAVEL TURNS VACATION RENTAL BOOKINGS INTO NFTS, ENABLING RE-SALES

著者:MITRA SORRELLS氏

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