
英ヴァージン・グループのリチャード・ブランソン氏は、ユーロスターに対抗するため、英仏海峡横断鉄道の運行を開始する計画の資金として7億ポンド(約1330億円)の調達を目指すことを明らかにした。まず、ロンドンとパリ、ブリュッセルを結ぶサービスを開始し、将来的にはアムステルダムまで延伸する計画だ。
ヴァージン・グループの鉄道事業「ヴァージン・トレインズ」は、英国国鉄民営化後、1997年から運行を開始したが、2019年に経営悪化で撤退。しかし、2023年に英国鉄道道路局に運行(オープンアクセス)申請を行い、鉄道事業への復帰する準備を整えた。
ヴァージンの計画が実現すれば、30年の歴史を持つユーロスターにライバルが現れることになる。ヴァージンは、早ければ2029年にも海峡横断鉄道の運行を開始する予定だという。
同社によると、「まだ運行を開始すると約束してはいないが、同じ考えを持つパートナーからの投資を模索している」ことを明らかにしている。
※ポンド円換算は1ポンド190円でトラベルボイス編集部が算出
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