全日空、年内にも新LCCの運航開始、リゾート中心の路線展開に -中期経営戦略の進捗(1)

全日空(ANA)は、エアアジア・ジャパン(JW)運航終了後に立ち上げる新しいLCCについて、運航時期を2013年12月末ごろと定め、低コスト運航による新ブランドの確立を目指すことを発表した。新会社名は8月中旬、詳しい運航計画は9月下旬に明らかにし、代表取締役社長には石井知祥(いしい・とものり)氏が就任する予定。2013~2015年度における中期経営戦略の柱のひとつである「成田を軸にしたLCC事業」の新たな戦略として、7月30日に発表した。

新LCCは成田、名古屋発着の国内・海外リゾートを中心とした路線展開とし、 A320-200型機2機で運航を開始する予定。2013年度末時点で5機体制とする。コンセプトは「従来以上にプレジャー・リゾート地を身近な存在にし、首都圏におけるマーケットニーズを広くカバーするとともに、これまでの余暇時間をさらに価値ある時間に変えること」としている。

ANAは、LCC事業戦略の一環として2011年8月、エアアジア(AK)とともにJWを設立。2012年8月から運航を開始していた。ANA・AK両社は2013年6月25日付で提携解消に合意。ANAは10月31日まではJWブランドで運航し、11月以降に新体制に移行する方針を示していた。

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