東京都が実施した「平成24年度国別外国人旅行者行動特性調査」によると、東京訪問について「大変満足」(54.8%)と「満足」(32.6%)をあわせた外国人の満足度は87.4%となった。国別ではフランス(94.2%)が最も高く、2位のオーストラリア(93.4%)、3位の米国(93.0%)も9割を超える満足度であったが、韓国(71.5%)は平均値を下回り、特に「大変満足」(27.9%)は極端に低かった。また、台湾は48.5%、中国は48.2%などアジアの国・地域は欧米諸国に比べて満足度が低いようだ。
東京訪問中に行なった行動と次回行ないたい行動では、双方とも「日本食を食べること」が1位。また、行動の満足度で最も高かったのは「自然・景勝地観光」(95.5%)で、韓国、中国、英国、フランス、イタリアを除くすべての国で「自然・景勝地観光」「日本食を食べること」のいずれかが1位となり、自然と日本食の人気が際立つ結果となった。
東京のイメージ(複数回答)は「人が親切」(70.0%)が強く、次いで「治安が良い」(52.1%)、「衛生的」(50.4%)の順。東京への再訪意欲は「必ず来たい」(63.8%)、「来たい(24.1%)で、合計で87.9%となり、特に、米国(93.3%)、イタリア(90.5%)、フランス(90.4%)が強い再訪意欲があるようだ。
なお、東京訪問の目的では「観光」が45.1%、「ビジネス」が62.3%、「知人訪問、帰省」が9.8%。観光目的が多かった国・地域は、台湾、香港タイ、オーストラリアで6割を超えた。旅行形態は「旅行代理店を通さず自分で手配」が48.4%と最も多く、「旅行代理店を通して個人旅行を手配した」を合わせた個人旅行の割合は67.0%。旅行前の有効な情報源(複数回答)は、「旅行先の観光当局のウェブサイト」(28.4%)、「親族・知人に聞く」(25.9%)、「その他インターネット全般」(24.3%)となった。
同調査は2012年4月~2013年3月まで、四半期ごとに羽田・成田空港の搭乗ロビーで東京訪問をした外国人に行ない、計9000人の回答を集計した。