楽天リサーチのスマートフォン利用に関するインターネット調査で、スマートフォンの利用傾向が50代を境に大きく異なることが判明した。
例えば、スマートフォンで利用する機能はメール(93.2%)、電話(89.3%)、カメラ(87.0%)、地図・ナビ(73.9%)と続き、携帯端末としての必須機能や利用しやすい機能は、20代~60代の各世代に大きな差はない。しかし、買物(35.5%)、SNS(46.4%)などは、50代以上の利用率は平均より10ポイント前後縮小する。ただし、LINE等の無料コミュニケーションサービス(62.9%)は、50代は63.5%と平均と変わらなかった。
よく利用するサイトやアプリのジャンルでも、交通情報(61.0%)、ニュース・天気予報(75.4%)など、日常生活で使用機会が多いジャンルの世代格差はないが、店舗情報(47.5%)や動画サイト(36.5%)、インターネットショッピング・オークション(37.7%)は50代を境に利用率が大きく異なる。ただし、旅行(30.1%)はシニアにも利用されているようだ。
商品購入(EC利用)では、20代の6割強、40代の5割強が利用経験があるのに対し、50代は62.0%、60代は71.0%が商品購入の経験がないと回答。「商品の画像が見にくい」(53.8%)、「商品を探しにくい/比較しにくい」(46.6%)が、2大阻害要因となっている。
また、スマートフォンの利用で不便だと感じる上位は「文字入力がしにくい」(53.3%)、「画面が小さい」(48.1%)、「ボタンが押しにくい」(32.3%)、「文字が見にくい」(32.0%)だが、50代・60代が平均を上回る回答をしたのは「画面が小さい」(50代58.5%、60代59.0%)、「文字が見にくい」(50代44.0%、60代42.5%)など。年代が上がるにつれて視覚的な問題による使い勝手の不便さが、必要機能以外の利用が進まない理由になっているといえそうだ。
なお、アプリのダウンロードのきっかけは「Google PlayやApp Storeで検索」(40.4%)に次いで「家族・友人に薦められて」(28.9%)が、「ウェブ検索」(26.7%)、「ウェブサイトの広告」(20.9%)を上回った。第3者からの推薦でダウンロードすることも多いことが明らかになった。
調査は2014年6月16日~17日まで全国の楽天リサーチ会員20歳~69歳の男女を対象に実施。回収サンプル数は各世代200・計1000サンプル。
(トラベルボイス編集部)