国土交通省・航空局は、首都圏空港でのビジネスジェット受け入れ体制を向上させる。海外からのビジネスジェットの受け入れを進めていくことで、訪日旅行者の増加につなげていきたい考えだ。
まず、羽田空港では、国際線旅客ターミナル内に専用CIQ施設などを備えた専用動線が9月30日にオープン。この専用動線を利用することで、一般旅客の動線では10分から30分程度かかる入国時の所要時間を3分程度まで短縮することが可能になる。また、同じく9月30日から、国際線旅客ターミナル前の1スポットを、専用動線を利用するビジネスジェットに優先的に割り当てるようにする。この取り組みにより、空港内移動時間を約30短縮することが可能になる。このほか、2014年度末までに大型ビジネスジェットが駐機可能なスポットを6機分増やし、現在ある3機分とあわせて合計9機分にする計画。
成田空港では、9月18日に空港内を車両がより効率的に移動できる新たなアクセス道路がオープンする。これにより、ビジネスジェット専用ターミナルとビジネスジェット用駐機スポット間の移動時間が16分程度から8分程度に短縮される。また、ビジネスジェットの乗降に利用可能な駐機スポットをさらに2スポット増設。このスポットを利用すると、ビジネスジェット専用ターミナルまでの移動時間が5分程度に短縮される。
(トラベルボイス編集部)