トリップアドバイザーは日本の宿泊ページへのアクセスをもとに、訪日旅行市場に関する調査結果を発表した。これによると、アクセス数の増加率の高い国を「日本への注目が最も高くなった国」としており、1位はフィリピン(85%)、2位にベトナム(68%)と、今年ビザ緩和施策のあったASEAN2か国がランクイン。また、6位のスウェーデン(33%増)、8位のノルウェー(29%)など、日本政府観光局(JNTO)の重要市場に入っていない国からも注目が高まっているようだ。
また、都道府県別の検索数では1位が東京、2位が大阪府、3位が京都と順当な順位。このトップテンのうち、宿泊施設のクチコミ評価の平均値の順を見ると、1位は京都府(41.7点)、2位は東京(4.08点)に次いで、3位に長野(4.07点)が入った。
日本への宿泊施設へのクチコミ投稿が多い国は、アメリカ、オーストラリア、イギリス、シンガポール、中国の順。トリップアドバイザーによると、日本の宿泊施設に対するクチコミ評価の平均点は外国人が4.00点だったのに対し、日本人は3.91点で、日本人の評価が外国人よりも厳しいことも明らかになった。評価が高いのはロシア(4.36点)とニュージーランド(4.33点)、低かったのはベルギー(3.91点)、スペイン(4.02点)だった。
調査は2012年12月1日~2013年11月30日までと、2013年12月1日~2014年12月1日のデータを比較したもの。自然増の要因を考慮し、データを集計した。
【前年比で日本への注目が最も高くなった国 トップ10】(順位 / 国名 / 対前年アクセス増加率)
- 1位 フィリピン 85%
- 2位 ベトナム 68%
- 3位 カナダ 66%
- 4位 マレーシア 52%
- 5位 アメリカ 34%
- 6位 スウェーデン 33%
- 7位 シンガポール 31%
- 8位 ノルウェー 29%
- 9位 オーストラリア 27%
- 10位 イギリス 27%
【トリップアドバイザーで外国人旅行者に最も検索された都道府県トップ10と口コミ評価の平均】(順位 / 都道府県 /クチコミ評価平均値)
- 1位 東京都 4.08点
- 2位 大阪府 3.96点
- 3位 京都府 4.17点
- 4位 沖縄県 4.05点
- 5位 神奈川県 3.94点
- 6位 長野県 4.07点
- 7位 福岡県 3.91点
- 8位 千葉県 3.89点
- 9位 北海道 4.01点
- 10位 愛知県 3.83点
【トリップアドバイザー上の日本の宿泊施設へのアクセス数が最も多かった国 トップ10】(順位 / 国名)
- 1位 アメリカ
- 2位 中国
- 3位 台湾
- 4位 オーストラリア
- 5位 シンガポール
- 6位 イギリス
- 7位 カナダ
- 8位 韓国
- 9位 マレーシア
- 10位 フランス