世界遺産・富岡製糸場でバーチャル体験ツアー、スマートグラスで往時の姿を再現する実証実験 ―近畿日本ツーリスト

近畿日本ツーリスト(KNT)は2016年3月26日と27日、世界遺産・富岡製糸場でスマートグラス(眼鏡型ウェアラブル端末)を活用したCG映像ガイドツアーの実証実験を行なう。近畿日本ツーリストは富岡市の2015年度富岡製糸場CG映像ガイド構築事業における観光ガイド業務を受託しており、今回の実証実験は同事業でVR(バーチャルリアリティ:仮想現実)作成業務を受託した凸版印刷と共同で実施するもの。

スマートグラスの活用ツアーは、来訪客の利便性や快適性とともに、その魅力や集客力を高めることが目的。VRやAR(複合現実)の映像で、明治5年に稼働した当時の製紙場内を歩く工女を再現したり、360度の映像や古写真、錦絵などを7か所のポイントでスマートグラスをかけて鑑賞する。イヤフォンガイドは日本語・英語に対応し、訪日外国人客にも映像と解説で正確な内容を伝えることができるのがポイントだ。

なお、近畿日本ツーリストでは未来創造室でスマートツーリズムを推進。今後はウェアラブル端末とコンテンツ、プロモーションをワンストップで案内し、スマートグラスを核とした「最先端技術と旅」の新たな付加価値の創出や地域活性化の提案をしていく方針だ。スマートツーリズムには今回のような実空間・仮想空間の複合型観光や言語対応をはじめ、旅をすることが難しい人への仮想旅行体験や環境や文化保護と観光の共生など、新たなユニバーサルツーリズムやサステナブルツーリズムの展開が期待できるとしている。

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