カンタス航空、二酸化炭素排出量削減の取り組み加速、2050年までに排出量実質ゼロを目標に

カンタスグループは、持続可能な航空産業を実現するための航空会社としての責任として、2050年までに温室効果ガス・二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする目標を発表した。

具体的には、グールプ航空会社のカンタス航空、ジェットスター、カンタス貨物は2020年以降、二酸化炭素排出量の増加を抑制する。オーストラリア/ロンドン線やニューヨーク線など長距離国際線で排出量ゼロを進めていき、国内幹線路線に拡大していく。

また、カンタス航空は、カンタス・ドットコムで旅行者がオフセットフライトを予約できるようにしており、その予約数は現在のところ全体の約10%にあたるが、このオフセットフライトの便数を2倍に増やすことで、より多くの旅行者に二酸化炭素排出量削減に協力してもらう。

さらに、持続可能な航空燃料の開発のために今後10年間で5000万豪ドルを投資。環境に配慮した航空燃料は従来の燃料と比較して80%もの排出量削減が期待できるが、現在のところその価格は2倍と高価。カンタス航空は、各国政府や民間企業と協力して代替航空燃料の開発に取り組む。

カンタスグループのアラン・ジョイスCEOは今回の決定について、「航空会社には二酸化炭素排出量を削減し、気候変動と戦っていく責任がある。すでに環境に配慮した新型航空機の導入など、その取り組みは進んでいるが、もっと真剣に、もっと早く取り組まなければならない」とコメントしている。

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