国土交通省は、空港における顔認証技術を活用したOne IDサービス導入に向け、顔画像などの個人データの扱いに関するガイドブックを発表した。
One IDサービスとは、国際線の出発手続き時の本人確認を、顔認証による個人識別技術を使っておこなう仕組み。搭乗券やパスポートを提示する必要がなくなり、いわゆる「顔パス」で通過できるようになり、ストレスの提言や手続き円滑化につながる。
ガイドブックでは、個人データの利用目的を搭乗手続きに関わる利用に限定するほか、データは原則24時間以内に消去することを規定。従来通りの手続きにも対応し、顔認証の利用は希望する旅客のみを対象にすることも記載している。
また、サービス導入について事業者と旅客が適切なコミュニケーション体制を構築できることにも配慮。例えば、利用者からの理解を得られるような事前告知と公表、同意取得、苦情や相談などの受付窓口を設置することも求めている。