米大手航空3社、米国内線のフライト変更手数料を廃止、アメリカン航空とユナイテッド航空はスタンバイ手数料も取りやめ

アメリカン航空、ユナイテッド航空、デルタ航空の米大手航空会社3社は、米国内線を中心にフライト変更手数料を廃止する。各社とも、新型コロナウイルス対応として、期間限定で変更手数料の免除措置を行っているが、これを永続化。各社とも即時実施する。また、アメリカン航空とユナイテッド航空は、同日に同じ目的地に向かう便への振り替えを希望するスタンバイ手数料も取りやめると発表した。

アメリカン航空は、米国内線、カナダ、メキシコ、カリブ諸国、プエルトリコ、米領ヴァージン諸島の各路線で実施し、ベーシック・エコノミー運賃のエコノミークラスを除くすべてのクラスに適用する。ベーシックエコノミー運賃については、追加料金を払うことで、アップグレード、優先搭乗、同日フライト振り替え、メインキャビンでのエクストラシートへの変更を可能にする。スタンバイ手数料廃止は2020年10月1日から。

ユナイテッド航空は、米国内線、プエルトリコおよび米領ヴァージン諸島の各路線で変更手数料を廃止。すべてのスタンダードエコノミーとプレミアムクラスが対象となる。スタンバイ手数料廃止は2021年1月1日から。

このほか、同航空は、MileagePlusメンバー向けのサービスもアップグレード。特典航空券について、出発30日以上前にキャンセルあるいは変更する場合、マイルの再積算手数料を無料にする。また、プレミアム会員向けには、旅行日に搭乗可能な別のフライトを確認できるサービスも追加した。

デルタ航空も、米国内線、プエルトリコおよび米領ヴァージン諸島の各路線で変更手数料を廃止。ベーシックエコノミー運賃を除くすべてのクラスに適用される。ベーシックエコノミー運賃と国際線については、新規購入した航空券の変更手数料免除を今年末まで延長。2020年4月17日以前に予約した航空券について、その有効期限を2022年12月まで延長する。なお、スタンバイ手数料廃止についての発表はない。

世界の航空各社では、フライトにかかわる手数料を柔軟にする動きをみせており、8月25日には欧州フルトハンザグループも傘下のルフトハンザドイツ航空、オーストリア航空、スイス インターナショナル エアラインズ、ブリュッセル航空で12月末まで再予約の手数料を無料とする発表した。

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