観光庁が発表した主要旅行業者48社の旅行取扱状況(速報)によると、2020年8月の総取扱額は、引き続き新型コロナウイルスの感染拡大による旅行の延期や中止の影響を受けたことから、前年同月比86.3%減の670億1538万円にとどまった。
国内旅行は、同76.3%減の627億3286万円で、GoToトラベルキャンペーンの効果もあり、減少率は前月(同78.4%減)から若干の回復を見せた。
海外旅行は日本と世界各国との出入国規制が依然として続いていることもあり、同98.3%減の35億6473万円、外国人旅行は同96%減の7億1779万円だった。
旅行商品ブランド(パッケージツアー:募集型企画旅行)については、国内旅行の取扱額が同80.6%減の227億331万円、取扱人数が同79.7%減の71万209人。海外旅行は、取扱額が431万円で、取扱人数4人。外国人旅行は5月以降、ゼロが続いている。
大手旅行会社の取扱額を見ると、JTB(10社)が同81.7%減の323億4818万円、エイチ・アイ・エス(6社)が同96.7%減の18億8780万円、KNT-CTホールディングス(13社)が同91%減の40億8281万円、日本旅行が同84.7%減の64億3859万円、阪急交通社が同93.1%減の20億5634万円、ジャルパックが同82.9%減の39億6659万円、ANAセールスが同80.6%減の37億8369万円だった。