ナビタイムジャパンのメディア事業部兼トラベル事業部事業部長の毛塚大輔氏が、2021年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。
毛塚氏は感染症の拡大にあわせ、旅行計画時の意思決定に「混雑を避けた移動ができるか」「空いている場所を観光できるか」という新たな価値基準が大きく関わるようになったと指摘。移動や目的地の選択時に、こうした新たな価値基準を提案し、利用者にとって安心・安全で利用価値のあるサービスを提供することで、移動や旅行への経済波及と業界全体の活性化に貢献したいとしている。
発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。
2021年 年頭所感
新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2021年は、総合ナビゲーションサービス『NAVITIME』を提供するなかで、移動目的の1つである「旅行」に着目し『NAVITIME Travel』を開始してから5年目という、節目の年を迎えることになります。
私どもの提供する旅行サービスは、ナビタイムジャパンのコア技術となる「マルチモーダルナビ」と「豊富なロケーションデータ」を活かした旅行計画サービスです。
昨年は「ナビゲーション技術との統合」をテーマに掲げ、観光情報や移動時間といった個々の情報を有機的に紐づけ、到達可能な範囲や効率的な順序などを考慮した「正確で快適なプランニング機能」の改善を行いました。同時に、COVID-19の感染拡大で人の移動の仕方が変わったことによる、旅行計画時に必要な情報の変化にも対応してきました。
これまでの旅行選びは、まず「どこへ行く?」から始まることが多く、目的地への期待が大きかったと思います。最近は、旅先を考える際、施設の混雑状況や衛生面、交通機関の混雑状況を今まで以上に気にしたり、混雑を回避できる旅行を重視する傾向があります。旅先の選定に加えて、旅行計画において混雑を避けて安心・安全に移動ができるか、空いている場所を観光できるかといった新たな価値基準が意思決定に大きくかかわるようになっています。
弊社の提供するサービスの中でも、キャンプ場や川、山、海など屋外のスポットの検索が例年より増加したり、密を避けた移動手段として、ウォーキング・自転車・バイク・車のサービス利用者が増える傾向が見られました。
このような移動や旅行計画時の利用者の行動変化にあわせて、『NAVITIME Travel』においても、ナビタイムサービス全体の移動ログデータから分析・予測された電車や駅の混雑状況やエリアの混雑状況を地図上に表示する機能や、自転車ルート検索機能の追加、車のお出かけ情報の配信など、変化する状況の中で、役立つ機能の強化を行ってきました。
2021年も、旅行観光業界は変革期でありますが『NAVITIME Travel』としては、総合ナビゲーションサービス『NAVITIME』の進化と足並みを揃えながら、「マルチモーダルナビ」と「豊富なロケーションデータ」を追求し、移動や目的地選定に「新たな価値基準」を提案していくことで、多様化していく旅行ニーズに対応してまいります。利用者にとって安心・安全で利用価値のあるサービス提供を行うことで、移動や旅行への経済波及にも寄与し、業界全体の活性化に貢献していきたいと考えております。
本年も一層のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
株式会社ナビタイムジャパン
メディア事業部 兼トラベル事業部 事業部長 毛塚大輔