観光庁が発表した主要旅行業者47社・グループの旅行取扱額(速報)によると、2020年12月の総取扱額は前年同月比64.6減の1347億1319万円だった。新型コロナウイルスの影響で海外旅行、訪日旅行が依然として激減状態だったのに加え、国内旅行もGoToトラベル事業の一時停止などの影響を受け、回復基調が鈍化した。
国内旅行は38%減の1281億4512万円。GoToトラベル事業で11月は25.8%減まで回復していたのに比べ、12月は新型コロナ第3波の影響でマイナス幅が12.2ポイント悪化した。海外旅行は96.7%減の52億4426万円、外国人旅行は91.7%減の13億2381万円だった。
旅行商品ブランド(募集型企画旅行/パッケージツアー)については、国内旅行の取扱額が33.1%減の439億5795万円で、再びマイナスに転落(11月は0.7%増・861億7748万円)した。取扱人数は39.9%減の132万3426人だった。海外旅行はゼロ、外国人旅行は取扱額が99.6%減の129万7000円、取扱人数が99.8%減の62人となった。
なお、旅行会社別にみると、最も取扱額が多かったのは、JTB9社で63.6%減の490億2641万円、KNT-CTホールディングス13社が55.6%減の157億2615万円、日本旅行が62.9%減の123億6796万円、阪急交通社3社が58.1%減の105億4928万円、ジャルパックが42.9%減の81億2044万円で続いた。海外旅行シェアが高いエイチ・アイ・エス(HIS)6社は86.6%減の54億2731万円に落ち込んだ。