JTBは2021年12月9日~2022年5月31日(予定)の期間中、沖縄県でレンタカーを安全運転することで地域貢献できる仕組みづくりの実証実験を実施する。トヨタ・モビリティ基金、矢崎総業、トヨタレンタリース沖縄との共同事業。交通事故削減と地域活性化を目標に事業連携する。
背景には、レンタカーでの観光が主流となっている沖縄県や北海道で、コロナ禍以前は国内外からの旅行者によるレンタカー運転中の事故、交通渋滞が課題となっていたことがある。実証実験を通じ、アフターコロナで想定される訪問客による交通事故、交通渋滞に起因する地域課題の解決に取り組むとともに、 JTBが蓄積している観光データを連携させ、おすすめ観光ルートの案内やクーポン配信システムを検討し、観光MaaS推進を目指する。
トヨタレンタリース沖縄那覇空港でインタラクティブ動画による出発前の交通安全啓発をおこなうほか、視聴履歴、訪問希望場所のデータを観光情報支援に活用する。
また、一部のレンタカーにはこれまで矢崎総業のデジタルタコグラフを設置し、取得したレンタカー運行情報をもとに、危険箇所における運転挙動の解析を進めており、これらや沖縄県警の情報をもとに安全運転診断、危険箇所に接近した際に警告を出すなど、レンタカーの交通安全につながる車載タブレット用アプリも開発した。運転診断の結果により、抽選で航空券や空港で使えるクーポンなどもプレゼントする。