KNT-CTホールディングスは、2022年3月期第3四半期(2021年4月~12月31日)の営業実績を発表した。昨年10月の緊急事態宣言解除後の需要回復は限定的だったものの、コロナ禍でも需要のある旅行販売に注力するとともに、県民割・ 県割を活用したツアーなどに取り組んだほか、東京2020関連事業やPCR検査やワクチン接種の受付業務も受注したことから、売上高は前年同期比71.4%増の1049億円となった。
費用面では、事業構造改革を推進し、近畿日本ツーリストの個人旅行店舗および団体旅行支店を91か所、同社ほか3社の本社事務所を閉鎖・縮小するなど、人件費、事務所賃借料などを中心に費用削減に努めた。
その結果、営業損失は前年同期の261.9億円から77.6億円、経常損失は174.9億円から44.7億円、純損失も216.2億円から58億円に大幅に改善した。
通期予想については、オミクロン株にる感染拡大による不透明さはあるものの、2021年11月10日に公表した予想数値の変更は行っておらず、売上高1500億円、営業損失140億円、経常損失115億円、純損失130億円を予想している。