フォーカスライトの最新調査をまとめたレポート「U.S. Hotel & Lodging Market Report 2021-2025(米国のホテル&宿泊マーケットレポート2021~2025)」によると、2021年、OTAによるホテル予約取扱高は、前年比97%増の410億ドル(約4840兆円)近くに達し、2019年とほぼ同レベルとなった。
この結果、観光目的でのホテル予約(オンライン)に占めるシェアは、OTAがホテル直販を上回り、全体の半分強(52%)を占めた(下の図参照)。レジャー市場では復活がみられるといえる。
一方、サプライヤー(ホテル)によるオンライン直販も健闘している。各社が展開する「直接予約」キャンペーンに加え、ロイヤルティプログラム会員向けにアプリ限定の優待価格や利便性を強化してきたこと、ホテルと直接やり取りしたい旅行者の増加などが奏功し、オンライン直販での予約高は2021年、同80%増の好結果に。続く2022年もさらなる増加が見込まれている。
同レポートでは、2023年までにオンライン直販のシェアが再びOTAを抜き、レジャー市場のオンライン売上の半分以上を占めると予測している。
注:米国ホテル&宿泊レポートの数字には、ブッキングドットコムが取り扱う「米国内予約高」がすべて含まれており、この中には「ホテル/モーテル」に加え、「家/アパートのレンタル」も集計されている。ただし、エクスペディア系のバーボ、エアビーアンドビー、その他の短期レンタル専門サプライヤーの予約高は、特に注釈がない限り、含まれていない。
フォーカスライトの同レポートでは、パンデミック以降、流通チャネルで起きているその他の主な変化や、オンライン・ホテル予約に占めるOTAのシェアが2019~2021年に拡大した要因などについて取り上げている。
※この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社が運営する「フォーカスライト(Phocuswright)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。
※ドル円換算は1ドル118円でトラベルボイス編集部が算出
オリジナル記事:By 2023, hotel supplier-direct will again surpass OTAs
フォーカスライトの最新レポート:U.S. Hotel & Lodging Market Report 2021-2025