アメリカン・エキスプレスが発表した「2022年グローバル・トラベル・トレンド・レポート」では、世界の多くの人々が2022年の旅行実施に意欲的となり、準備を始めている状況がうかがえる。調査は2022年2月3日~11日に、年に1回は飛行機で旅行をする世帯年収7万ドル以上の米国の成人2000人と、日本を含む世界7カ国の旅行者1000人の全国的サンプルを対象に実施したもの。
これによると、2021年第4四半期には、アメリカン・エキスプレス・トラベルを通じたカード会員の予約は2019年比でも24%増となり、今年に入っても増加傾向にあるという。また、パンデミック前よりも「同程度またはそれ以上の額を旅行に費やす予定」との回答は86%に及んだ。
旅行の内容でも、「今年は一生に一度の休暇を予約したい」との回答は55%を占め、旅行を再開することへの期待がうかがえる。特にその意向が強いのは、ミレニアル世代(67%)とシニア世代(65%)だ。
また、「地域の文化に浸ることができる目的地を訪れたい。旅行中に使うお金が地域コミュニティに還元されることを望んでいる」と回答した人は81%。「2021年より家族との旅行を増やす予定」との回答が76%。「今年は主要なエンターテイメント・イベントに再び参加する計画を立てている」との回答は56%だった。
これらを踏まえ、アメリカン・エキスプレスは消費者が旅行への準備のなかで、旅行の同行者や訪問先、支持するブランドなど、旅行でのお金の使い方を深く考えていることが示されていると指摘している。